大雨時の避難について真剣に考える

どうも、ぎんのすけです。

先日、梅雨前線が停滞し、線状降水帯となった鹿児島などでは避難指示が出されていました。

私たちの住む地域も警報が出たりもしたので警戒はしていましたが、雨も影響は少なかったです。

 

今回のことで、ニュースで取り上げられることが多かったのが「早め早めの避難を」ということ。

近年の豪雨災害による被害を考えると、やっぱりそれは妥当な考えだと思います。

 

今回の長雨の影響で100万人超に避難指示が出て、特に鹿児島市では全域59万人に避難指示が出たにも関わらず、避難したのはわずか0.3%…1700人ほどと言われています。

そして、連日のニュースでは「気象庁の再三の呼びかけにも関わらず、なぜ避難しなかったのか?」と取り上げられていますが…。

 

避難指示が出た区域全ての人が避難しなければいけないのか?

と、疑問に思いました。

 

もちろん、大雨などの時に「避難」と考えることがあります。

命を守るために必要な行動であり、大規模な土砂災害が起きた時に「なぜ避難をしなかったのか」とニュースにもなります。

避難していれば確実に助かった命と考えると、その流れは妥当であると思うのですが。

大雨時の避難はどうするか?命を守るために知っておくべきこと

お年寄りや、小さな子供のいる家庭での避難は大変です。

大雨が降っている中の避難となれば、移動も準備も大変。

避難所に行ったら行ったで、大変になるということが目に見えている。

「前もこんな感じで大丈夫だったから避難しなくても大丈夫でしょう」という思い込み。

避難しなければいけない人が避難しなかったという現実。

いざ、その時が来たら慌てたり不安になって迷うのではなく、事前に考察した上で行動することが大事だと思います。

ハザードマップの重要性を知ること

ハザードマップとは…

ハザードマップ、あるいは被害予測地図(ひがいよそくちず)とは、自然災害による被害を予測し、その被害範囲を地図化したものである。予測される災害の発生地点、被害の拡大範囲および被害程度、さらには避難経路、避難場所などの情報が既存の地図上に図示されている。

被害予想地図を利用することにより、災害発時に住民などは迅速・的確に避難を行うことができ、また二次災害発生予想箇所を避けることができるため、災害による被害の低減にあたり非常に有効である。

引用:Wikipedia

政府や各自治体が発行しているもので、地形などを元に洪水・地震・浸水・土砂災害等の危険地域の指定をしているものです。

地域の役所や、ホームページでも公開されています。

また、ネット上にある「重ねるハザードマップ」だと様々な情報が一気に見ることができるので活用すべきだと思います。

今年の梅雨前に回っていた地区の回覧板には、市のハザードマップが一緒に掲載され、私自身も再度確認をしました。

でも過去にそれを上回る被害が出たこともあり、「ハザードマップに指定されていないから安全だ」ではなく、自分の目で見て考え状況判断するということはとても大切

あくまでも、豪雨となった時に自宅以外に避難すべきかどうかを判断する材料として活用すべきです。

 

平成30年7月豪雨を踏まえた水害・土砂災害からの避難の在り方について (報告)【参考資料】

昨年の西日本豪雨ではハザードマップ指定区域と、実際の被害区域が重り、ハザードマップの重要性が再度認識されたけれど、平成28年の九州北部豪雨の時にはハザードマップ指定区域に指定されていない場所でも被害が多く、行政自体も混乱していました。

 

自分の住んでいる土地を知ること

九州北部豪雨の際に「なぜこのように被害が広がったのか」という考察がされましたが、「予想を上回る雨量」「予想を上回る被害」ということで事前に被害が出る場所と想定されていなかったようですが…。

一方で大きな被害が出てしまった地区の地形を見てみると「扇状地」となっている部分に住宅があったことがわかります。

扇状地はもともと山から出てくる水が集まり、低地に向って水が流れ出していたという跡なので、過去に大きな災害がなかったとしても、「水が多く出てくることになったら、扇状地は水の通り道になる可能性がある」ということが考えられたそうです。

 

また、平成26年に起きた広島豪雨では「昔の地名」が注目されました。

現在、住宅開発が進むにつれて雨の被害に遭いやすいことがわかる地名を改名したことで、もともとそこがどんな地形だったかを隠したということもニュースになっていました。

特に地名に関しては、もともとそこに住んでいた人々が「ここはこういう特徴があるから」という理由でつけたものも多いです。

 

今現在住んでいる土地がどんな場所なのか…。

どんな地質で、形状で、どう改良されたのかを知ることはとても大事。

人が住んでいる土地は、元々の山や野を改良して、人が住みやすくなるようになだらかにして暮らせるようになっています。

 

その上で、自分たちが住んでいる場所がどんな場所なのかというのを自分自身で考え確認するということは大事だと思います。

昨今の局地的な集中豪雨、停滞する線状降水帯、何十年も前のことはわからないですが、少なくとも今現在はそう行った災害がどこで起きてもおかしくないんだと感じています。

 

  • 川からの距離・高低差(低地であれば川からの距離があったとしても、堤防が崩れてしまえば水が流れ込む可能性もある)
  • 昔の川の流れや地名
  • 地質・地形、山からの距離や山に続く道がどのようになっているか

 

これらを確認した上で、「最悪の場合こうなってしまう可能性があるかもしれない」と考えること。

ハザードマップでは安全とされていても、実際はハザードマップの範囲外での災害も発生しています。

 

地域との繋がりの重要性

私個人的に、豪雨災害時に役にたつのって、周りとの繋がりなのではないかと思います。

 

豪雨被害に遭った地域の声として「防災無線が聞こえない」というものがありました。

叩きつけるような豪雨・川の轟音の中、外で流れる防災無線の音がどれだけ聞こえるか…なんて言われたらほとんど聞こえないんじゃないかと思います。

防災無線的なものが各家庭に設置されていたら、お年寄りも含めて避難しようか…という意識の向上に手助けになったんじゃないかと思います。

テレビを付けていなくても情報を得ることができますから。

 

また、今回の鹿児島では避難情報が出る前に浸水する可能性があるかもしれないということで、近所で呼びかけ合い、小さな子を連れて避難した方もいたそうです。

日本人独特かもしれませんが、「みんなが避難してないから大丈夫かな…」と心のどこかで思ってしまい、避難しなくてもいい理由を探してしまうのかもしれません。

 

また、以前、私の姉の住んでいる地域で大雨が降った時に、避難勧告が発令され、姉たち家族は夜の暗い時間にどうしようか…と悩んでいたそうです。

その時、消防団員さんが訪問し、「この地区は土砂崩れや浸水の危険性はないから外出はせずに自宅にいてください」と言われたそうです。

その地域に住んで間もない人からしたら、こういった活動は本当に心強いと思います。

 

避難所へ行くことが最善の策ではないかもしれない

さらに今回の大雨被害で、「避難所に行ったら、避難所指定されている小学校の校庭が浸水していたので自宅に戻った」という声がありました。

安全と思われていた避難所が安全ではないということ。

 

私が以前住んでいたアパートは土砂災害ハザードマップの範囲にギリギリ含まれていませんでしたが、小さな子もいるので万が一に備え、避難所の確認をしました。

しかし、一番近い避難所へ行くには、避難所へ行く途中の道が土砂災害ハザードマップに指定されていました。

怖すぎて避難所には行けない…ということで、「大雨が降った際には早めに義実家に避難しよう」ということに。

車で20分ほどですが、浸水のおそれがある地域や川沿い、アンダーパス、傾斜のある山沿いは避ける道を避難経路として考えていました。

幸いなことに、そのアパートに住んでいる間に義実家を避難所としては一度も使うことはなかったのですが、心構えは必要ですね

 

実際に、避難中に土砂災害に巻き込まれたり、道が崩落したり…などの報告があります。

避難所だけでなく、避難所に行く方法も事前に知っておくのがいいです。

 

避難所に行くことだけが避難ではない

私は「避難所に行くことだけが避難ではない」と思っています。

地区ごとに発令される大雨警報や土砂災害警報、避難指示がその地区に出たとしてもみんながみんな避難所へ行く必要があるのか?と言われたら、そうではないと思います。

同じ地区内であっても、被害が発生する地域とそうでない地域は必ず存在します。

 

ましてや、みんなが避難したとことろで、避難所はそのすべてを受け入れることができるのかと言われたら、そうではありません。

今回の鹿児島での大雨で、鹿児島市の担当者は鹿児島市全域に避難指示が出されたけれど「避難の切迫性を伝えるためで、全員避難というわけではない」と話していました。

避難率が0.3%とは言っても、避難所ではなく親戚・知人宅・上方避難などした人はカウントされていないし。

平地にある鉄筋コンクリートの強硬なマンションなどに住んでいる人は下層階であれば避難が必要になる可能性はあるが、上層階はむしろ避難しなくてもいいだろうし。

 

報道は、避難率がどんなもんだったのかではなく、有益な情報を…と思ってしまう

報道の時に、避難率よりも、避難所設備の重要性や避難所情報、今後拡充すべき設備等、もっと大々的に報道することで行政を動かしてほしいというのが願いです。

 

大雨時の避難については常日頃考えを巡らせることが大事

日常的に防災を考えることはとても大事だと思います。

マニュアル化しきれないのが自然災害の怖いところ。

それでも、事前にしっかりと分かっていればもしかしたら助かった命だったと思うと、心苦しくなります。

 

あと…

報道番組での「数十年に一度の大雨になる」というフレーズも、もうなくてもいいんじゃないか…

ここ近年で数十年に一度の大雨がどれだけ降っているのか…。

「またか…じゃあ今回も大丈夫っしょ」という悪い方向に心の余裕ができてしまうように感じます。

危機感を持たせるための言葉が近年で何度も使われることで「またか…」と思ってしまうのは私だけでしょうか?

 

大雨での避難は、地震のように「災害が起きてしまってからの避難」ではなく「災害が起きる前の避難」となり、とても難しいと思います。

それでも、いろんな情報を知っておくことが「今、どうすべきか」という判断材料になると感じます。

 

最後に、豪雨災害でお亡くなりになられた方にはご冥福をお祈り申し上げます。

また、被災された方が少しでも早く日常生活を取り戻すことができるよう、願っています。

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